2011/08/14

久下貴史氏個展@銀座伊東屋

11日、今年11回目になる久下さん個展に行きました。

去年、ネコを描くきっかけになったフェデリコを亡くした久下さん、
元気がないかも、と心配しましたが、少し痩せていましたが元気でした。
フェデリコは、1992年の春から18年も生きたネコで、
親戚には、ヘミングウェイも愛した六本指の叔父ネコを持つラッキーキャット。
久下さんのNY暮らしを見守り、かけがえのない同僚でありモデルでもありました。

「フェデリコを思うと、ちょっと鼻がツンとはしますが、むしろ気持ちがほころび、
ゆるやかに、なにかに感謝したいような、そんな感じが強いようです」と久下さん。

ますます円熟味と洒脱さを増した久下さんの絵。
桁が多いので買えないと諦めていましたが、フェデリコの群像(?)の絵がとてもいい!
欲しい所有したい、というのではなく、ただずっと眺めていられたら幸せ。 
そこで、
「ねぇ、久下さんが亡くなるとき、遺言で私にあの絵を譲るって書いてね。」
と言ってみたら
「うふふ」と笑ってスルーされました。

写真は来年のカレンダー。フェデリコではありませんが香箱座りがかわいい二匹。
ネコは香箱座りで幸せの種を暖めているんだそうです。


久下さん銀座伊東屋個展は15日まで。
その後、日本中を巡回するそうです。